人間だった頃の記憶はなく今はほとんど何も思い出せない。
いや、思い出したくないというほうが適切なのかもしれない。
人間だった時の自分はまだほんの子供で、ただ無力だった。
当時のわたしは施設育ちで父も母もなく親の愛情というものを
知らなかったが、それでも引き取ってくれた養親は優しかった。
転校先のクラスメイトも何もわからないわたしに親切にしてくれた。
ある日、わたしが孤児で施設の出身であることがクラスに知れ渡った。
一部の者にしか話していないことなので不思議に思っていたが、
この噂が広まると蜘蛛の子を散らすようにわたしの周りには誰も
寄りつかなくなった。まるで見世物小屋の檻に入れられた獣を眺める
ような眼差しを向けられていることが自分でもわかった。
そんな時、養父が信号無視の車に轢かれて亡くなった。それから養母も
日に日に痩せ細り病床に伏して亡くなった。わたしはまた施設に戻される
ことになっていたようだが、事件後二度と施設に戻ることはなかった。
養父を轢いた加害者はクラスメイトの女子の父親だった。
私が孤児で施設の出身だと噂を広めたのも彼女だった。時折私のことを
睨みつけていたのを思い出す。疫病神だとか親がいないくせにとか学校の
廊下ですれ違いざまに小声で罵られたことはあるが気には留めていなかった。
最後に見た彼女は泣いていたような気がする。
なぜ親のいないあんたのほうが幸せそうに見えるんだと言っていた。
そうだ、わたしは彼女に殺されたのだった。その後間もなく彼女の
父親による轢き逃げが報道されこの事件が世間に知れ渡ることになった。
彼女はその時のいじめを苦にして自ら首を吊って死んだのだという。
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死神の生前の姿ってつまるところが死ネタだよなあって
咲夜は生前何度か転生を繰り返してるのでこれもとある一周期に
すぎないけど疫病神扱いされたのは思うところがあったのだろう
この話の加害女子は家庭に問題が〜とかよくあるそういうやつ
病んでる女はろくなことを考えないのでとんだとばっちりである
生前咲夜の周回は何パターンか考えてるけど全部BADENDだから
正直妄想しても楽しくないんだよな・・・どれも17歳で終わるし
ゴーリーのギャシュリークラムだか自殺うさぎの本だか・・・
それらの作品の影響をもろに受けてるのは間違いないと思う
周回のたびに親が変わったり孤児だったりするから人間の頃から
愛情そのものに対する執着が薄いし愛情を理解していないという
てかクーデレ死神娘で疫病神も兼ねてるとか属性盛りすぎだろ(話題逸らし)
転生ものとかオリジナリティなさすぎだし自分で言うのも
あれだけど最近流行ってるラノべの主人公感ある設定だな・・・
咲夜自身に男っ気がないから恋愛も始まらない退屈な話になるけど